三十路、旅に出る

略して、みそたび

ザルツブルクでリキテンスタインの黄色いにょきにょきに遭遇した話

オーストリア旅行をしたときに、ザルツブルクでロイ・リキテンスタインの展覧会を観た。ミラベル庭園(映画サウンド・オブ・ミュージックで有名)から見上げた建物にリキテンスタインのオブジェが見えたのだ。なんだあれ!

正面へまわってみると、ギャラリーがあった。Galerie Thaddaeus Ropac Salzburg というところ。中に入って受付でザルツブルクカード(ザルツブルク内のいろんなところへ入場できる魔法のカード)をシャキーンと提示すると、受付のお姉さんにいらない、と言われる。なんと入場無料だった。

f:id:mamemamets:20191202220524j:image

なんだあれ!の図

観光客で溢れるミラベル庭園から離れ、わたし一人しかいないギャラリーを探検。

f:id:mamemamets:20191202220828j:image
f:id:mamemamets:20191202220823j:image
f:id:mamemamets:20191202220818j:image

うーむ、なんて贅沢な空間。わたしは小さな美術館が好きだ。パリで行ったギュスターヴ・モローの美術館もすばらしかった。いつか記事に書きたい。


f:id:mamemamets:20191202221015j:image

中から見た庭園。

アートは自己と対峙するものだと思う。外部環境、建築、空間、作品、そして静寂。これほど条件が揃うことはほとんどない。こんな時間に巡り合うと、ああ特別だなぁとしみじみ感じてしまう。アートは人類共通の遺産なので独り占めすることはできないけれど、独り占め気分を味わえたひとときでしたとさ。

ところで、ロイ・リキテンスタインといえば著名なポップアートアーティスト。コミックブックのような作品で有名。果たしてあの黄色いにょきにょきはなんなのさー

納豆食ってみそ汁すすってそう

イギリスでの生活で心配なこと、それはそう、ご飯である。イギリスの食事は美味しくないというのは単なる噂ではなく、実際に行ったことのある人からも直接聞いたことがあるので、信ぴょう性が高いのだろうと思っていた。

しかし、最近ロンドンに留学していた人の話を聞く機会があった。アートな街の素晴らしさ、伝統的な建物の数々…すてきー、いいなーと相づちを打ちつつ、最後に聞いてみた。「ところで、食事はどうでした?」すると「食事ね!おいしかったよ。全然大丈夫!」

なんと!聞きましたか、奥さん。美味しいらしいですよ。「そうなんですね!」と安心するわたし。「おいしくないってよく聞くので、心配してました」「ううん、ロンドンは都会だから、いろいろな国の料理が食べられるよ。おいしい日本食屋さんもあるし。だから全然大丈夫!」

…ん?

イギリス料理についての言及がないですが。それって、やっぱり、そういうことかしら?ググってみたら、日本食材をかなり豊富に取りそろえたスーパーもあるよう。品物が日本のスーパーと同等で、やや割高。

納豆にみそ汁、からの〜シメのおじやを食べる自分の姿が脳裏に浮かんだ。まあ、行ってから考えよう、とそっとブラウザを閉じました。あ、ねこまんまも食べよ。

f:id:mamemamets:20191202203836j:image

会津高田納豆 https://www.nitta-syouten.com

さすがにこれはロンドンにはあるまい…

フェルメールと早くもすれちがうわたし

イギリスに留学に行くので、ロンドン美術館巡りの妄想を膨らませていた。ロンドンの主要美術館は基本無料。行き放題じゃん、最高じゃん、毎日フェルメール観れるじゃーん、と思った。(ロンドン・ナショナル・ギャラリーはフェルメール作品を2点所蔵している)
昨日読んだ芸術新潮(定期購読している)に書いてあったんだけど、日本でロンドン・ナショナル・ギャラリー展をやるんだって。わたしの留学期間と丸かぶり。61作品も来るらしいですよ。ロンドン・ナショナル・ギャラリーはこういった大規模コレクション展をこれまではやったことがないそうです。フェルメール作品は初来日ですって。みなさん、行くしかないですね。ええ、つまりそういうことなので、わたしの分までよろしくお願いします。
f:id:mamemamets:20191201224107j:plain
ヨハネス・フェルメール  ヴァージナルの前に座る若い女

留学エージェントの名刺にしっかりオリンピックのマークがあったわ

とある日に留学エージェントの説明会に参加した。タイトルで皆さんお気づきの通り三十路のわたしは大人向けの説明会に参加。
まわりを見渡すと、わたしよりも若い女子からお金を持っていそうなマダム、キャリアアップを狙っているに違いないサラリーマン風男性、すでに君ネイティヴだよね?という風貌の若い男子などなど、いろいろな人がいて、ちょっと安心。門戸は広く開かれていた。
マンツーマンの相談タイムにて、キャリアチェンジのために英語を身につけたいんです、美術史も勉強したいんです、と自分のやりたいことをざっくり説明。お姉さんは的確にアドバイスをくれ、プランを提案してくれた。トントンとロンドンに行き先を決定。見積もゲット。
具体的になってきたことで安心し、帰りの新幹線で三陸海鮮丼を食べ「トランヴェール」(JR東日本の新幹線車内誌)を読んだ。そしてふと気がついた。そういえば来年オリンピックじゃん。スタジアムに行くつもりはなかったけど、せめて家のテレビでリアルタイムで見たいかも。自国開催の雰囲気を感じたいかも。今の日程案だと、帰国した時にはオリンピック終わってるわ。
新幹線内で突然トランヴェールを閉じたと思ったらカバンから急いでスマホを取り出し、しばらくしてスマホをしまったと思ったらまたトランヴェールを開き、なおもまたスマホを取り出して高速で操作し始めるわたしの隣に座っていた女性は、もしかしたら挙動不審な女の横で若干の恐怖を感じていたかもしれない。(オリンピックじゃん→スマホでスケジュール確認、頭の中で日程変更→よし、大丈夫、それでいこう、直江兼続の続きを読もう→待てよ、やっぱ忘れないうちにエージェントに連絡しとこう!の一連の動作)しかもわたしが通路側の席で彼女の退路を塞いでいた。
と、いうことで、オリンピック前に帰ってこれるように日程を調整。帰国後はニートとしてオリンピックを迎えるよ!楽しみだよ!ニートだけどオリンピックは楽しみだよ!三十路独身なおかつニートだけど!
f:id:mamemamets:20191201223715j:plain

三十路がイギリスに行くってよ

ブログを始めます。タイトルの通りイギリスへ行くことに決めたのは、約2週間前です。出発するのは3月です。今は12月なのでもうあっという間ですね。出発までのあれこれと、着いてからのあれこれを記録していきます。
期待は厳禁!適当な気持ちで読むと適当に時間がつぶせるかもしれませんよ。
それでは、どうぞ末長くよろしくお願いします。