ギュスターヴ・モロー美術館が凄まじい
パリ旅行ではかなりたくさんの美術館に行きました。どこも素晴らしかったのですが、特に印象に残っているのが「ギュスターヴ・モロー美術館」です。
Gustave Moreau (ギュスターヴ・モロー)は19世紀フランスの象徴主義の画家です。聖書や神話に題材をとった幻想的な作風で知られ、パリ生まれでパリで亡くなった生粋のパリの人です。この美術館はモローが住んでいた家です。
モロー美術館は住宅街の中にひっそりとあります。足を踏み入れて、建物の中を歩いていくと他にはあまり人がおらず、これはじっくり鑑賞できるなとウキウキしながら進んでいきました。
部屋へと入り、わたしはすぐにびっくり仰天することになります。壁に所狭しと飾られたモローの絵、絵、絵、絵、絵…。
モローと言えば西洋美術史のビッグネームだと思っていたわたしは、こんなに、ある意味無造作に大量の作品が飾られているとは思ってもいませんでした。正直、作品一つ一つをじっくり観ることはできません(笑)天井に近いところにある絵画はよく見えない…というかんじですが、この絵画空間に圧倒されてしまいました。絵画が建物と一体化しているこれが本当の美術館なのだ!と感じました。
そして、二階へ行くと、またびっくり仰天です。ひらけた空間に螺旋階段が一つあります。二階と三階には比較的大きな作品が展示されていました。
螺旋階段を登り、さらに上へと行きます。
東京の美術館で見たあんな作品やこんな作品が飾られています。
左 Léda (レダと白鳥) 1865
右 出現 1876頃
正直、この建物の中で見ると日本の美術館で観たものとはまったく違う作品のように思えます。本来あるべきところにあるのだと感じました。パリの画家によって生み出された、パリの建物にあるべき作品たちなのでしょう。
モローが好きな人も、これまではあまり興味がなかったという人も、パリに行ったらぜひ不思議な絵画空間を体験してみてください。
<小ネタ>
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歩き回りすぎて疲れ果てた時に道端でボリボリとエネルギー補給して、また歩き続けるのです。変な日本人…。