ポケモンソード英語プレイの感想
三十路のわたしはドンピシャでポケモン世代です。わたしは普段ゲームはあまりやらないのですが、ポケモンだけは第一作から最新作まで全作プレイしてきました。しかし、留学を控えた今、ゲームで遊んでいる余裕があるのか、少しでも勉強しなければならないのでは…と悩んだ結果、良い解決策を見つけました。「英語に言語設定してポケモンをやる!」です。ゲームで遊んでいる罪悪感を緩和しつつ、楽しみながら生きた英語表現に触れることができます。最新作ソード/シールドの舞台であるガラル地方はイギリスがモデルで作られているため、イギリス英語独特の表現も出てきます。
プレイした感想をざっくり書いてみます。同じテーマでわたしよりも深掘りしてブログを書いてらっしゃる方々もたくさんいますので、もっと詳しいことはググってみてください…。
※言語は途中で変更することはできません。途中から変更したくなった時には初期設定からやり直しになりますので注意してください!
■英語プレイの注意点
①ポケモンの名前が違う
これまで意識したことがありませんでしたが、例えば「ピカチュウ」はピカ=電気のイメージ、チュウ=ネズミのイメージ、と日本人でないとポケモンの名前と特性がリンクできない名前だったのだと気がつきました。(ただしピカチュウは超ポピュラーな存在ですので、英語名も Pikachu です)
新ポケモンについて、いくつか例をあげます。左が日本名、右が英語名です。
メッソン = Sobble (bubble:泡)
サッチムシ = Blipbug (bug:虫)
ワンパチ = Yamper (yap:キャンキャンほえたてる/ampere:アンペア)
これは地味にきついです。トレーナー戦で相手がポケモンを入れ替える時に「〇〇をくりだそうとしている。ポケモンを入れ替えますか?」と聞いてきますが、ポケモン英語名を覚えておかないとタイプ相性に応じたポケモン入れ替えがうまくいかなくなります。実際、わたしは相手トレーナーの出すポケモンの英語名がわからず、何度も失敗しました。相手が電気ポケを出すのに水ポケに入れ替えてしまったり。効果はバツグンです…。とほほ。英語名からタイプを予測することが必要です。
わたしはそもそも新ポケモンについては日本名だとしても名前を覚えていないので、まあ間違えることはあるんですが(わたしだけ?)、旧作ポケモンも名前が違うため間違えまくります。
Metapod はなんでしょう??
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トランセルです。(meta- :変化する意、pod:まゆ、ポッド)
②街の名前が違う
これは同じだろうと思っていたので違うことに少しびっくりしました。よく考えれば街の名前も何となく日本語的ニュアンスの名前だったのだと気がつきました。英語圏の人々に馴染むような名前に変更されています。
ハロンタウン = Postwick
ブラッシータウン = Wedgehurst
エンジンシティ = Motostoke
wick や stoke はイギリスの地名に使われる語らしいです。
③ストーリー飛ばしがち
わたしは日本語でプレイしている時も登場人物同士の会話はAボタン連打で読み飛ばすことが多々ありましたが(コラ)、英語だとなおさら飛ばしがちです。あまり飛ばしまくると英語の勉強にならないので(笑)、少し我慢してストーリーを追っていくように心がけたほうがよいと思いました。
■英語プレイの良い点
①お馴染みの表現は英語だとこうなる!
いくつか例をご紹介します。
「野生の〇〇が現れた!」
→ You encounted a wild 〇〇!
「こうかはばつぐんだ!」
→ It's super effective !
「君に決めた!」
→ I know you can do it !
なんか楽しいですね。
②技名が英単語の宝庫
例えば鳥ポケの技ですと、
Peck:つつく
Pluck:ついばむ
このへんの単語をわたしは初めて知りました。地味に単語力が試されます。こういうのも丁寧にひろって調べてみると、新たな英語の世界がひらけそうです。
「ドリルくちばし」は Drill Peckです。
Double Team はなんでしょう?
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「かげぶんしん」です!
「でんこうせっか」は Quick Attack なのですが、ちょっと味気ないですよね。「でんこうせっか」って良い技名だな、と日本語技名のセンスの良さを再確認することもあります。
③和製英語がわかる
わたしはポケモン歴が長いため、ぶっちゃけ英語の意味がわからなくとも大体のコマンドは画面上の位置などで勘でわかってしまいますが、アレ、これってこう表現するのか、という場面が多々ありました。和製英語がネイティブな表現に置き換えられているのですね。
例えば、ポケモンボールが結構違います。
ポケモンボール = Poké Ball
スーパーボール = Great Ball
ハイパーボール = Ultra Ball
えー、スーパーボールとハイパーボールはそのままじゃダメなの〜?というかんじですね。だめなんですね。
ピッピ人形 = Poké Doll
ピッピの英語名は Clefairy です。Clefairy Doll では長いからですかね。見た目はピッピですが。
ポケモンショップ = Poké Mart
Mart は様々な商品を取り扱っているイメージ、Shop は花屋さんやケーキ屋さんのように専門的な小売店イメージになるからだと思います。
それとPoké Shopだと、ポケモンを売っている店みたいなニュアンスになってしまうのかな?とも思いましたが、ちがうかもしれません。a flower shop (花屋)みたいに。
■まとめ
英語プレイは英語を勉強したいという人にはおすすめです。ただし、英語力によっては初めてポケモンをプレイする人には難しいかもしれません。ポケモンを楽しめなくなってしまうくらいなら、日本語で楽しくプレイしてもらいたいと思います。
TOEFLなど試験のための英語や、英会話の英語などとはまたひと味違った英語の世界を体験したい方は、ぜひポケモンを英語で Let's try ! です。
ところで、新ポケモンのワンパチが昔飼っていた犬(おデブのコーギーちゃん)にそっくりで戦えません。(かわいそうで攻撃できないから)草むらで見かけたら全力で走って逃げることを繰り返したストーリー序盤の思い出…。
ラブリーすぎるぜワンパチ…